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レポート&ニュース

日本発・麹のカクテルが美しい・・・! バーテンダーが技を競う「KOJI SOUR CHALLENGE」

この日、麹のカクテルを世界に発信するバーテンダーが決定した

2月11日に、渋谷・東京カルチャーカルチャーにて「KOJI SOUR CHALLENGE」が開催されました。



……と、いきなり言っても、何のこっちゃわからないでしょうか? この日、今後ウイスキーやウォッカと肩を並べるであろう『麹』を使ったカクテルのコンテストが開催されました。

■麹のスピリッツ「TUMUGI」とは?
 
会場には厳選なる審査で選ばれた6人のバーテンダーが全国から集結。そしてこの日、麹によって作られるカクテルベーススピリッツ「TUMUGI」を使って作るサワー“KOJI SOUR”が競い合われます。審査員は、会場にいるお客さんたち!
 


「TUMUGI」についてもう少し説明しましょう。これは、本格麦焼酎iichikoのメーカー・三和酒類株式会社が製造し、3年前から発売されているスピリッツ。同社の代表取締役社長・下田雅彦さんは以下のように語っています。



「最近は日本のお酒も日本酒、ウイスキー、日本ワインなど、世界から注目を集めるようになってきました。しかし、日本の蒸留酒の本格焼酎と泡盛は、置いてけぼりを食ってる、そんな感じがいたします。

今こそ、日本の蒸留酒を世界に情報発信していきたい。TUMUGIは、焼酎の技術と日本のボタニカルを使った日本初のカクテルベーススピリッツでございます」
 


決戦のルールは、3名ずつ2組に分かれ、カクテルメーキング、プレゼンテーションを実施。

壇上でのカクテル製作は3名1組で行います。選手は登壇後、壇上でのセッティングを3分以内で行い、制限時間7分の間に完成品を作ります。

その後、持ち時間3分で「世界へ発信していく」という熱い思いをプレゼンテーション。お客さんはKOJI SOURを実際に試飲し、投票専用の「iichiko棒(※)」でいっせいに投票。この流れで各組の代表を選出します。

※iichiko棒は手元のボタンで投票ができ、観客の投票を集計できるデバイス



最終的に各組代表の2名による決選投票を経て、1名の「麹アンバサダー」が決定されます。「KOJI SOUR」の技、味、見た目、プレゼン能力を競い合うのが、今回のイベントです!


■和食を作っているかのような創作カクテル

早速、1組目の3人が登壇しました。観客の「スリー、ツー、ワン、スタート!」の掛け声で、カクテル製作(制限時間7分)がスタート!
 








その雰囲気は和食を作っているかの如しで、ときにはお刺身が見えそうな気さえします。彼らは本当にカクテルを作っているのか!?

カクテル創作後、アピールタイムが始まります。じっくりとカクテルの詳細を伝える人、高いテンションで熱意を語り続ける人、世界を意識して英語で話し始める人、オリジナルの動画を用意してきた人など、プレゼンの方も三者三様!

ちなみに、3人のバーテンダーのプロフィールは以下の通りです。

◇「BAR PARK AVENUE」福田弘樹さん(栃木)



福田さんはもともと喫茶店の店長をしていて、その後にバーテンダーになったそう。

「今までのサワーの応用ではなく、日本ならではの素材を使い、麹の風味と旨味を全面に出した和食を感じるサワーを創作しました」

福田さんが創作したカクテルのタイトルは『春告鳥(はるつげどり)』。日本古来、縁起の良い鳥と言われているウグイスの別名です。



「私がベースに選んだのは、TUMUGI NEW OAK CASK STORAGE(炒った玄米をインフュージョン)。米麹の風味と旨味がたっぷりの本みりん、米麹の酢から作ったビネガー、世界中で人気の抹茶、日本が世界に誇る調味料の醤油が、このカクテルに深みとコクを与えてくれます」

グラスのふちには乾燥梅干しパウダーがかけられ、中には金平糖が沈んでいます。従来のサワーのレシピでは柑橘類の酸味を使いますが、福田さんは酢と梅干しの酸味を使いました。結果、和食や和菓子とも相性の良いカクテルに仕上がっています。

◇「和とBar 月の小路」長嶋宏明さん(東京)
 


もともとはお酒について何も知らず「カクテルはカクテルという飲み物じゃなかったのか」「ピスタチオって飲み物じゃなくて食べ物なのか」というところからスタートした長嶋さんが創作したのは『轍-WADACHI』という名のカクテルです。



「創作の過程で出会ったのはお味噌汁の上澄みです。茶懐石や京料理にもこうした技法がある。KOJI SOURの酸味にはかぼすの出番です。

みなさん、大分ではお味噌汁にもかぼすを搾っていただく文化があるのをご存知ですか? このカクテルには、そうした日本の食文化を伝える役割があるんです」

◇「Bar Napoleon」川原洋輔さん(東京)



女の子にモテると思ったから、という理由でバーテンダーを始め、昨年に見事結婚した川原さん。創作したのは『A WA Relaxation』という名のカクテル。

 

「テーマとして、日本のおもてなしを届けたい。大和撫子のように繊細で可愛らしいカクテルです」

プレゼンが終わった3人は特設カウンターで観客のためにKOJI SOURを製作します。









試飲したお客さんによる投票の結果、川原さんの勝利が決定しました! ちなみに、会場には海外からのお客さんや、数十万人ものフォロワーを持つインスタグラマーも訪れていましたよ。




■世界で麹のポジションを築く「麹アンバサダー」

2組目では、以下の3人のバーテンダーが登壇。

◇「Bar Maeda」前田農さん(岡山)



前田さんが創作したのは『春日【Haruhi】』という名のカクテル。
 


「TUMUGI、桜リキュール、そして麹を使った甘酒を使って柔らかさを出し、かぼすジュースで酸味を出しています。

このカクテルは日本どこでも非常に再現がしやすいです。まず、日本どこにでもある酒蔵の甘酒を使う。酸味は、かぼす以外にも徳島だったらすだち、愛媛だったら他の柑橘を使えばいい。その土地土地で色んな『春日』が広がっていけば……という思いです」

◇「Bar Ben Fiddich」鹿山博康さん(東京)



鹿山さんが創作したのは『oryzae sour』というカクテルでした。
 


「カクテルはネーミングが一番大事で、それがあるからこそ後世に残るカクテルになる。私は麹の元になるもの、オリゼーを冠にしたカクテルを世界に発信していきたいと思います」(鹿山さん)

◇「THE VAR」古賀大介さん(福岡)

福岡から来たものの、空港で荷物を誰かに間違えて持って行かれてしまい、手ぶらで会場に来たという古賀さん……。



今日急いで買い揃えたお酒と具材を使って、麹に特化したお酒を作ったそう。出来上がったのは『紬酒泡(つむぎサワー)』という名のカクテルです。



「日本らしい奥ゆかしい味わいになっていますが、繊細な味わいにもなっています。日本発祥で世界のスタンダードとなるカクテルです」

こちらのブロックでは、鹿山さんの『oryzae sour』 が勝利!



さあ、では決選投票に参りましょう。並び立った川原さんと鹿山さんは、熱い思いを口にしました。



「僕には叶えたい夢があります。子どもの”将来の夢”にユーチューバーがよく挙がりますが、同じようにバーテンダーも”将来の夢”にならないだろうか。そんな仕事をしていきたいと思っています」(川原さん)

「日本の麹を発信し、私の作ったoryzae sourも世界に発信していきたいと思います!」(鹿山さん)

この決意表明を受け、お客さんによる投票が行われた結果、鹿山さんの優勝が決まりました!



「麹アンバサダー」となった鹿山さんは、副賞として海外研修が予定されています。また、シンガポールの名店「D.Bespoke」では鹿山さんの『oryzae sour』が取り扱われるとのこと。

大会の総評を務めるのは、三和酒類株式会社の副社長・西和紀さんです。



「この場にいる皆さんは、歴史が動く瞬間を見たと思います。世界の蒸留酒の中には、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、ジン、テキーラ……、誰でも知っているものがあります。この中に、麹でできた蒸留酒のポジションを築くわけですね。これは間違いなく、歴史に残る仕事だと思います」



西さん曰く、このイベントは2回、3回と更新されていくイベントになるとのこと。これから“KOJI SOUR”がどのように世界を席巻するようになるか、楽しみです!

取材/寺西ジャジューカ(イベニア)




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